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ていねいに生きるのは難しい

by SAKI.S

ていねいな暮らしがブームである、というか、ていねいに生きることが当たり前になってきて久しい。私は雑誌はあんまり読まないけれど、キュレーションサイトのキナリノは好きで見ている。花のある暮らしとか、日本製の柔らかい革靴とか、野菜の作り置きレシピとか。キナリノの空気感が好きなんだけれど、それは底を流れる「生活へのていねいさ」があるからだと思う。いいなあ私もていねいにスキンケアして、ちょっといい野菜を買って時間をかけて煮物を作って、リノベした明るいリビングでコーヒー飲みたい...って思いながら見ている。

でもやっぱりそれは願望であって、現実はそうではない。安いお肉や野菜をつい手に取るし、ついマッサージはサボっちゃうし、部屋は最低限の綺麗さしか保っていないし...ていねいな暮らしは難しい。朝起きてから寝るまで、いや睡眠に至るまでていねいさを追求しようとすると、とてもじゃないけれど24時間じゃ足りない。

ていねいに生きるのが良しとされているので、ていねいに生活していないと出来損ないのように感じてしまう。自分の心も身体も慈しむ生活を送りたいけれど、やっぱり私には無理そうだ。なぜってたくさん寝たいから。8時間は寝ないとスッキリしないのだ。やること終わらせて8時間寝ようと思うと、どうしても時間をかけて料理するとか、髪の毛をていねいに乾かすとか、そういった私にとってプラスαのことがおろそかになってしまう。

もちろんこの広い世の中には8時間寝るよりも毎晩ていねいに髪の毛を乾かすことの方が大事な人もいる。でも両方を追求するのはやっぱり難しいし、ていねいな暮らしって、24時間全てをていねいにしなくったっていいんじゃない?ってていねいな暮らし雑誌を見ながら思う。いや、24時間ていねいでいましょう、とは言われていないけれど、私はそんなプレッシャーを勝手に感じてしまったのだ。

私の場合は寝る時間と料理をする時間と本を読む時間は確保したいから、それ以外は手抜きになっちゃうけれど、でも自分が大切にしたい時間をていねいに過ごせていれば、十分ていねいに過ごせてるんじゃないか...なんて、ていねいさに疲れたときは、そんなふうに考えている。

それでは、また。


SAKI.S
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