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「あ、いいな」って思わせられないと、良いものも良いって伝わらない。

by SAKI.S

先日友だちと話していて、そういえば人文学ってあんまりイケテナイよなあっていう話になった。なんだろう、よっぽど小説好きな人とか哲学に興味ある人じゃないともう、そういうジャンルの雑誌を手に取ることが少ないんじゃないか、と。文藝春秋とか新潮とか、現代思想とか。

私自身、小説は好きだし思想も興味あるけれど、購入につながったことはない。それよりは、本を買う。雑誌は今何が流行っているとかがわかったり、特集のおかげで今まで知らなかったことを本よりは浅い範囲で気軽に知ることができたり、隙間時間に読んだり、と欲しくなることがあるんだけれど。

かつて人文学がかっこいいとされていた時代は、今はもう終わりを告げていると思う。

そんなことを思いながら、私自身はデザインとか見かけって、けっこう長らく気にしたことなくて、見かけより中身、外見より内容が大事だって思っていた。パワーポイントでプレゼンするときのパワーポイントの見た目とかあんまり気にしていなくて、よく先輩に直してもらっていたのを思い出す。

でもね、やっぱりその道の専門家とか、そのジャンルが大好きな人じゃないと、外身がどんなんであれ、何かを手にとってくれるって難しい。そう思い始めたのは、私が院に進んで研修者に、とならず、それでも人文学と関わっていくにはどうしたらいいか、どうしたいか、と考えたときだった。

私は単純に、アートとか小説とか思想とかの面白さをもっと多くの人に知ってもらいたいと思っている。その道の専門家や作り手たちと、受けとる人たちの間に立つ、そんなイメージ。そんなことを考えていたら、ふと人文学って内向きだよなあ、と思うようになった。
なんだろう、わかる人にだけにわかればいい、みたいな。そういえば文芸雑誌も、小説家になりたい人と評論家と編集者と・・・と、小説に関わっている内側の人が中心になって読んでいるみたいな話を聞いたことがある。

でもそれだと風通しが悪い。人文学が危機と言われているのも、いけてないって思われているのも、そんな内向きさにあるんじゃないかって思っている。

だから外に向かって伝えていくんだったら、やっぱりまず一目見て「あ、いいな」って思ってもらうことが大事なんだ。本だって、ジャケ買いしちゃうように。心地の良い本屋さんで見た本は、手に取りたくなるように。フォントとデザインがシンプルなサイトの記事は、つい読みたくなるように。

デザインってそんなに興味なかったけれど、そんなことを思うようになってから、興味が湧いてきて、六本木のデザイン展に行ってみたり、本屋さんのデザインコーナーにある本をぱらぱらめくってみたり、かわいい、って思うパッケージのスウィーツを手にとってみたりするようになった。

そういえばこのgoatも、デザインに惹かれて始めたんだったとふと思い出す。今度台北に行くときは、台湾デザイナーのショップとか行きたいなあ。

それでは、また。

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SAKI.S
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