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心がぱさぱさしてきたから、美術館に行ってきます

by SAKI.S

こんばんは、沙妃です。思えばドイツから帰国してちょうど半年。半年の間、何も変わっていないような気もするし、見える世界ががらっと変わったような気もします。東京の慌ただしさにも、カフェで隣の人との距離が近いことにもすっかり慣れてしまいましたが、やっぱり朝の電車はきついので乗る度にどこか遠くへ行きたくなります。

さて、本題。美術館とか、センスの良い本屋とか、余白の多い詩集とか、そういったお話。

この間、渋谷のマリメッコ展に行ってきた。久しぶりの美術館。マリメッコといえば、あのポップな花柄(どうもアメリカのウォーホールの絵を思い出すのは私だけだろうか)。アート展じゃないからそんなに混んでないかな?と思ったら大間違い、北欧好きです〜というかんじの女性客でごったがえしていた(私もそのごったがえしに貢献している)。

というわけであんまり詳しい説明とか見られなかったんだけれど(文字が小さくて人混みの後ろから読むのにはなかなか忍耐が要るのだ)、マリメッコの歴代デザインとか服を見ているだけで、心がなんだかすーっとしてきた。そうそう、こんなかんじ、心に水分が届くようなかんじ。

あんまり時間が取れなくて美術館に行けなかったり、小説読めなかったり棚づくりのセンスが良い本屋に行けないときって、心がぱさぱさしていくのがわかる。良いものを良いって思える気持ちや、感受性が鈍っていくような。

だから寝る前は必ず小説を読むようにしているし、お気に入りの本屋さんにはなかなか行けなくても、近くの本屋にさっと立ち寄ることや、定期的に美術館に行くようにしている。いや、というか身体がそれを、求めている。

一昨日寝る前、無性に写真が見たくなって、数年前に行ったチェコスロヴァキアのジョセフ・クーデルカの写真集を手に取る。この写真展に行ったときはドイツにいく前で、クーデルカはヨーロッパ出身、という漠然とした認識だった。でも今再び手に取ると、ドイツからチェコやスロバキア、プラハに行ったあとだから、無性に近く感じた。プラハ侵攻を写真に撮って国外脱出した彼の歴史が、すごく身近に感じられた。

今読んでいる小説もチェコの作家だから、自分の中でリンクしてより興味深くなる。おっと話が逸れたけれど、自分がいる時代、場所とは離れたところのものごとに感じ入る時間、というのは私にとって欠かせないのである。ある意味それがリラックスとかリフレッシュ効果になっている。

美術館とかセンスの良い本屋とか、海外の小説とか大正の詩集って、今自分がいるところからすこうし遠くて、その距離が私を癒してくれるのかもしれない。

これを書いたあとは、恵比寿の写真展に行ってくる。期間最終日に行くの、やめようやめようと何度思ってもやめられない。夕食後の甘いお菓子と一緒だ。

それでは、また。


SAKI.S
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