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風見鶏とか、飾り窓とか。近所の散歩と言えない、帰り道日記

by SAKI.S

こんばんは、沙妃です。今日は都心でも雪っぽかった。最寄りのメトロまで徒歩20分くらいかかるので、普段は乗らない都営バスのバス停へ。18分に来るはずだったのに、遅れて25分くらいに来たから私は先頭に立ち、後ろに人が5人くらい並んだ。

暗いからかスマホをいじるそばから手がかじかむからか、みんな光る画面じゃなくてバスが来る方向をじっと見ていた。なんだろう、ちょっと非日常(東京では雪は非日常感あると思っている)なときって、見知らぬ他人と妙な連帯感が生まれて、寒くて濡れていいことないけれど、勝手にほっこりしていた。

久しぶりに空が曇った今日だから、帰り道はただひたすら足元を見つめて帰ってきたけれど、普段はけっこう空を見上げながら帰っている。信号を渡ってから家に着くまでの、一本道。住宅しかなくて、たまに小さな弁護士事務所とか、昔ながらの自転車やさんとか(おじいさんがいつも新聞を読んで留守番している)、畳屋さんとかがひょっこり顔を出す、一本道。

とまあ特になにかがあるわけじゃないんだけれど、いやなにかあるわけじゃないからこそ、空を見上げながら帰っている。月が、電線に囲まれて四角く切り取られる。星が2-3個瞬いて、東京でも星は見えるんだなあ、とちょっと足が軽くなる。

この道のりに飾り窓があるおうちがあって、季節ごとに飾りが変わっているから傍を通るのが楽しい。ハロウィンのときはかぼちゃの透明なガラスの置物、今はなんだったかな、夏は向日葵とかが飾ってある。

私は面倒くさがりなので飾り窓を飾るなんてそんなていねいなことはできなさそうなんだけれど、名前も知らない見知らぬ人を楽しい気分にさせてくれるっていいな。私もそんなふうに、名前も知らない人に少しでも喜んでもらいたい、なんて思う。

知らないところで、名前も知らない人に喜んでもらう。世界は、そんなふうにちょっとずつ優しくできている。私の文章も、知らないところで名前も知らない人にちょっぴりほっと感じてもらえればいいな、なんて思っている。

最近散歩していないなあ、と思ったので、散歩とは言えない帰り道日記。
ドイツにいたころは、氷点下でも雪の中でもけっこう散歩してたのになあ。観光客も多くて、たくさんの人がゆっくり川沿いを歩いていた、のんびりした古都、ドレスデンを。

それでは、また。


SAKI.S
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