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「頑張る」という言葉に代わるもの

by SAKI.S

こんばんは、沙妃です。相変わらずですます調とである調のあいだを行ったり来たりしています。

今日で2月も終わりですね。2月は28日または29日で終わりだから、いつも心の準備ができないまま次の月を迎えてしまう。3月への準備?って言われるとよくわからないけれど、春を迎えるために部屋の換気をしたり窓の桟を拭いたり、玄関を掃いたりしないといけない。春はきっと暖かな風とともにやってくるだろうから。

さて、本題。「頑張る」という言葉について。

いつからかは思い出せないけれど、私たちが大好きな「頑張る」という言葉を使わないようにしている。「頑張ってね」「頑張ります」「頑張らないと」「頑張れ」「もっと頑張れよ」…泡のようにぷかぷか浮かんでいる「頑張る」という言葉に、いつしか押しつぶされそうになっていたから。

一年前、ドイツに留学中、寒さと短い日照時間と何より天井のように低く立ち込める黒々とした雲に滅入っていた私は糸がぷつんと切れたようなかんじにしばらくなっていた。何もする気が起きなくなって。でも、心のどこかで遅かれ早かれいつかこうなっただろうなあと思っていた。いつも頑張らなきゃ、って思っていた。

頑張る自分が好き、なんじゃなくて、頑張れない自分が嫌い、って思っていた。それはじわじわと私の首を絞めていった。

いくら頑張ったって、それが続かないんじゃ、どうしようもない。

一度立ち止まってしまった私は、やりたいこと、やらなければならないこと、を続けていくためにはどうすればよいかについて考えた。そしてでてきたのは「頑張らない」という答えだった。

いや、「頑張らない」ために「頑張った」ら本末転倒なんだけどね。

淡々と行うこと。感情的だからこそ、あつくなりやすいからこそ勢いに任せていろいろやろうとしないこと。無理をしないようにペース配分をすること。自分のペースを知ること。人と比べて焦らないこと。少しでいいから毎日行うこと(このブログもその一環だ)。

そんなことを心がけるようになってから、はや一年が経つ。

つい先日バイトを辞めたんだけれど、最後にもらったサンクスカードに「淡々と」「黙々と」という言葉がちらほら書いてあった。淡々、を心がけていたのは(それが良い印象であるかどうかはおいといて)他の人にも見て取れたんだなあと実感。

でも「頑張る」ってすごく便利な言葉というか、挨拶のように使われている節があるから、ついつい使ってしまいそうになる。「お元気で、頑張ってくださいね」とか、「頑張りますので、よろしくお願いします」とか。他の言葉が浮かばなくて、頑張るという言葉が私の歯と歯のあいだをつるつると滑っていく。

他の人に「頑張ってください」と言ってしまいそうになるときは、「応援しています」と言うようにしているのだけれど(そのほうが期待しています、というプレッシャーを与えるのではなくて、自分を主語とした言葉だと思う)、自分が「頑張ります」というときに代わる言葉が見つからない。

なんだろう、英語の"I try my best"のように「最前を尽くします」だろうか。でもこれって文字で見たことはあるけれど日常で聞いたことはない。淡々とやります、じゃちょっとやる気ないように聞こえてしまうのが難である。この間は悩んだあげく「粛々とやります」に落ち着いた。私の気持ちは淡々とやる、に近いんだけれど、いやそれは決して手抜きとか冷めてるってわけではなくてですね…って説明したい気にかられる。

「頑張る」に代わる言葉。「頑張る」が便利すぎてなかなか見つからない。でもこの社会から「頑張る」が減ったら楽になる人は少し増えるはずだから、私は淡々と減らしているのです。

それでは、また。


SAKI.S
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