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まるで制服みたいだ

by SAKI.S

こんばんは、沙妃です。インターネットが最近死んでいて更新が滞っています(今も)。明日には念願の光回線が来るのできっと光の速さになる...はず。

インターネットがない時代をもはや想像できないくらい、生活に溶け込んでいるスマホとパソコン。テレビをつけない日はあっても(引っ越してテレビを持つようになったけれど、自分からリモコンを手にしたことがない)、スマホやパソコンを開かない日はありません。

水と空気と、光とインターネット。現代人が糧にしている、もの。

さて、本題というほどのものではないんですが、3月に入ってからぐっと目につくようになりました。ぴしっと後ろで一つに束ねられた黒髪、上から下からバッグまで真っ黒の色、ベージュのトレンチコート。そう、就活生です。

真っ黒で地味な格好なのに、ぱっと目に入ってきて一発で就活生だとわかるのは、彼女たちが特徴的なのか、それとも私が意識しているからなのか。

就活生ってここまで一緒だったっけ、とふと思う。私もリクルートスーツ一式を持っているからわかるけれど、パンプスは紺のバイカラーのものを履いたり、コートも紺だったり、髪はハーフアップ(ポニーテールが似合わない)だったりしていた。
コートの色はもうちょっと変化に富んでいてもいいはずなのに、なぜか同じ色味のベージュなんですよね。なんでだろう、スーツのアオキに行ったら一発で解決する疑問なのかもしれないけれど。

あまりに就活生の格好が似ていて、まるで制服みたいだなあと考える。私も着ていたことがあるからわかるけれど、服装が決まっていて、かつ他のみんなと同じ、って楽で安心だ。特に考えなくてもいいから。私がちょっとやっていた就活では「服装は自由です」と書いてあるところばっかりだったので、最初のうちはよく服装に悩んだものだ。

スーツは夏暑く冬寒いので、可能な限り着たくなかった。でも「私服」の範囲ってそれこそ固ゆでしたうどんと柔らかく炊きすぎたごはんくらい横にも縦にも広がっている。だからどれくらいフォーマルでどれくらいカジュアルでいけばいいのか、難しいのだ。特に私はおしゃれを楽しめる女子ではなく、ファッションはマナーという意識の方があるから。

そう思うとたくさんの就活生が全く同じ髪型ファッションメイクに落ち着くのがわかってしまう。だいたいサラリーマンだってスーツだしね。iT系はジーンズが制服みたいなものだったり。

それでも全く同じ髪型とコートの色を見ていると「常識に囚われず自発的に動ける人材です/がほしい」という言葉が、面接官と就活生の間にぷかぷか浮いているのをついつい想像してしまう。それでも就活という荒波を乗り切る、目に付く就活生を純粋にすごいなと思う(私は結局ちょっとしかやらなかったし荒波に乗る前にやめた)。

話は変わるけれど、今日は大学の卒業式だった。久々に同じ大学の人が5000人くらい集まるところに行ったけれど、人が多くて物理的に窮屈ってだけでなくなんだか気持ちもぎゅうぎゅうとなった。男子はスーツ、女子は赤とピンクが基調の袴を身にまとって(そのなかに私も含まれる)、同じ方向を向いて座る。久々だったからかすごく窮屈だった。

1年先に卒業した友達が「卒業してからの方がよっぽど気持ちが楽になった」と言っていたけれど、今日少しわかったような気がする。もうこんなに大勢で一斉に同じことをすることがないかと思うと、なんだか肩の荷がおりるきがするのはなぜだろう。もちろんその分、大変なことが荷物となって自分の肩にのるけれど。

私服という名の自由は重い。でも、制服という名の統制も重い。どっちの重さをとるかは、そしてそのバランスをとるかは自分次第、というのが一番重い気がする。

まあでも、生きている限り重力は逃れられないしなあ、なんてここまでふと考えて私の思考は斜め右へと富んでいってしまった。だから悲観的にならずにどちらも「重い」という事実を淡々と受けとめようと思う。

なんだっけ、学生最後の日に制服について思考がめぐっていったんだった。とかいいつつ、100年生きる時代になったから、また学生に戻る日もありそう。それはそれで楽しみだ。

それでは、また。




SAKI.S
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