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勉強がしたい

by SAKI.S

今年の1月に卒論を提出し、3月に大学を卒業して以来、勉強らしい勉強はやっぱりしなくなった。htmlだの、経費清算だの、相続放棄の仕方だの、古物商許可申請手続きだの、そういった一つ一つのことは、勉強とまでは言わなくても、やってきたけれど。

そうこうしているうちにこの間、むしょうに勉強がしたくなってきた。

いや、勉強というと語弊があるかもしれない。哲学だの美術史だの芸術論だの歴史だの宗教だの文学史だの、そういった、実生活に全く役にたたなさそうな、抽象的な、いわゆる虚学で、頭のなかをいっぱいにしたくなったのだ。

これは紛れもなく、欲望だ。「知識が得たい」ではない。「そういう抽象的なこと」で、頭をいっぱいにしたいのだ。寝たいだの、食べたいだの、そういった欲望と同じで、「そういうこと考えたい」となっている。

「人文学は社会において必要不可欠だ」でも、「知識が得たい」でも、「学者になりたい」でもなく、「役にたたないことで頭をいっぱいにしたい」。いわゆる人文学が、ただただ好きだったなんて、卒業してからやっと気づく。院に行けばよかった、と初めて後悔する。

ただ、人文学のいいところは実験器具もそれに必要なスペースも予算もいらないところで、本と読む時間さえあれば、いつでもどこでも勉強できるところだ。

専門書は高いのでそれをどうするかがネックだけれど、ひとまず哲学をちゃんと学びたい気分なので、学生時代に買った哲学書を読み返している。

現象学のメルロ=ポンティ。ニーチェ。レヴィナス。

これから読みたいのは、モンテーニュのエセーとパスカルのパンセ。

かたわら、哲学史がちゃんと頭に入っていないので、山川の倫理でおさらい中。

カフェは決めていないけれど、週1でカフェに行ってスマホを切って読書する時間はもうけはじめた。

勉強ができることより、「勉強が楽しい、新しいことを学ぶことが楽しい」と思えることの方がよっぽど大切だったと、学生じゃなくなってから、知る。

小さいころからおしえるべきは、「勉強しなさい」ではなく、「学ぶことの楽しさ」だ。

学んでも学んでも学びきれない、そんな世界に住んでいるのだから、死ぬまで飽きることなく過ごせる。

あなたが今、学びたいことはなんですか?

それでは、また。

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写真は本屋に置いているドイツ語の絵本。絵本なのに絵がシンプルで子供っぽくなくて、大人が眺めて楽しめます。

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