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手づくりパエリアと食エッセイ

by SAKI.S

上手い文章とは、と聞かれたら、答えはサーティワンのアイスクリームフレーバーの種類くらいはありそうだ。

そんな私の答えは、美味しい食べ物を美味しく、まずい食べ物をまずく書くことのできている文章である。

食べ物って、においと味と食感と、、と人間の原始的な感覚に訴えかけてくるので、それをなんだろう、どちらかというと理性的なフィールドである、言葉で表現するってすごく難しいと思うのだ。

何回か書いているんだけれど、私は三度の飯より食エッセイが好き(最近夏バテで文字通りごはんが食べられなくて困っている)だ。

食べ物について冗長に、詳しい描写がだらだら続くのも好きだし、富士日記みたいに、毎日の献立が書いてある簡素なのも好き。

美味しそうな写真より、美味しそうな匂いより、ぐるなびの3.7のレビューより、食について書かれたエッセイが私を食べることへと向かわせる。

巴里の空の下オムレツの匂いは流れるを読めば、つくったこともないオムレツをつくりにベッドから起き上がり、キッチンへ行って卵を割ってしまう。

ねじまき鳥クロニクルで主人公がパスタをゆでていれば、間違いなくその日の晩ゴハンはパスタである。

そのくせ。食エッセイを新たに探すのはなかなか上手くいかないから不思議だ。作家がちょこちょこと脇で書いてるからだろうか。

さて、最近背景には自分で撮った写真を使うことにしている、練習もかねて。

今日は友人宅でこの間つくったパエリア。

パエリアつくってみたいつくってみたいつくってみたいと言い続けて3年間、やっと叶った。

なんで3年もかかったかというと、お金も時間もかかるからである。

エビにムール貝、アサリにイカという魚介フルコース。

魚介のだしをとって、野菜と鶏肉でスープをつくって、ごはんを炊いて。

大変面倒なので、非日常空間じゃないと絶対つくれない。

レシピが全てグラムで載っていたので、玉ねぎやセロリやニンジンをはかりにのせるという初めての経験をしながら、ごはんをオリーブオイルに絡める。

ごはんを炊いている間焦げているにおいしかしなくて、大変心配だったけれど、レモンをしぼって塩をかけただけなのに、魚介のだしが染み込んだパエリアは、見た目も鮮やかで、ふつふつと眠っていた私の食欲を刺激した。

パエリア。次つくるのは数年先になるかもしれないけれど、ほんとうは週一回くらい、こんなていねいに、時間をかけて、自分の食べたいものをつくりたい(希望でしかない)。

おすすめの食エッセイがあればぜひおしえてください。

それでは、また。


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自宅でこぢんまりとbooks1016(といろ)を始めました。外国人観光客向けですが、日本の方向けに外国語書籍や海外関連の本も置いています。また、気軽に始めたので、自分もお店やってみたいけれど、一歩踏み出せない…という人も気軽に来てもらえれば^^

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