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10年、20年先をみる

by SAKI.S

先日、取材で伝統工芸や地元の製造業の話を聞きにいった。普段は全く触れない世界だったので、工場やものづくりの現場、その組織のあり方など、何もかもが新鮮だった。

いくつかの取材先をまわり、何人かの話を聞いていくと、やっぱりというかなんというか、それぞれ、見ている先が長い。

10年スパンで、やりたいことをやる個人の職人や、20年かけて身につけるものづくりの技、10年かけて開発する技術...どれもこれも、最低二桁の年数だ。

そして、100年200年と今に伝わる、ものづくりの技術があった。

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私は主にウェブの界隈にいるので(本屋もSNSを使ったりしている)、変化が早いと言われているところにいる。
ウェブの会社も、2年目で利益が2倍、4年目で5倍などなど、勢いがあるし、とにかくスピードが求められているように感じる。

もちろん単純に異なる業界を比べることはできないのだけれど、変化の早いところでも、いや、変化が早いところだからこそ、もうちょっと長い目をもってみてもいいのかも、と思った。

ウェブもだいぶ一般化したので、これからは本が担ってきたような、アーカイブ的な役割も担ってくるだろう。

”言葉を綴る”ということは、現在では「今、どれだけ多くの人に伝わったか」が重視されているけれど、「何年先の人まで伝わるか」も同じくらい大事だ。

ついつい忘れがちなので、数十年、100年先は正直まだぴんと来ないけれど、せめて”書く”ことや”伝える”こと、そこと繋がっている”自分の仕事をつくること”は、10年くらいの単位でみていきたいなあ。

書くこと、伝えること、そして自分でやっていくときに要になってくるのは、”結果を焦らないこと”でもあるし。お金を稼ぐこと、知名度をあげること、上手くなること、そういうことに最初から固執していると、焦て不安になってイライラして、つい放り出してしまいたくなるから。

一桁の年数でものをみていたら、それを二桁に、二桁でみていたら、3桁でみてみる。

そんなことが、徐々にできてくるといい。

それでは、また。

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