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ウィットに富んだ文章

by SAKI.S

細々と文章を書いている身であるからか、たまに上手い文章に出会うと「くやしいいいいい!」と足をバタバタしたくなる気持ちになる、ことがある。

それらの文章には共通点があって、クスッと笑えるウィットに富んでいるところだ。

笑いというのは、じーんと感動させたりするのとか、ハラハラドキドキ心臓を鼓動させたりするのよりも、よっぽど難しいと思っている。笑いは文化的背景に左右されるからだ。

外国語で一番難しいのは、ジョークが発せられたときに、とっさにそれをジョークだと認識し、適切なタイミングで笑うことである。同じ日本語であっても私はなぜかテレビのお笑いに笑えず、お笑い芸人知らないでしょう選手権をやったら優勝するくらいに芸人さんを知らない。

だから、爆笑とは言わなくてもクスッと笑えて、かつ鋭い皮肉がきいている文章をすごいと思っている。私はどちらかというと、つかれた〜ってときにクスッと笑えるものよりも、落ち込んじゃった...ってときにまあ大丈夫だよ、と思える(思ってもらえるといいな...という)文章を書くことが多いので(自分自身がつかれた〜よりも落ち込んだ...っていうときの方が多いんだろう)、ウィットに富んだ文章の前にはただただ、ひれ伏すばかりだ。

じんわりあたたまる文章と、ウィットに富んだ文章、両方が混在している文章を書くことができたらそれが私にとってベストなんだろうけれど(例えば村上春樹の文章とか)、それはまだ自分にとっては難しいので、まずは、あたたかみのある文章が書ければな、と思う。

寒い夜、足の先っちょが冷えてなかなか眠れなくて、雨の音が頭にチラつき、それでも1人で眠らなきゃいけない夜、明日がきてほしいようなきてほしくないような、そんな気分のときに、読んで少しでもあたたまるような、文章を。

これから涼しく、寒くなってくるので、ホットミルクのような文章が読みたくなりますね。

それでは、また。



SAKI.S
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