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「屈託のある」日々と少女小説

by SAKI.S

先月〜今月と、本を普段より読んでいる。そのほとんどが小説なのだけれど(おかげで知識が増えない...)。

小説のなかで好きなジャンル?の一つが、少女小説だ。少女小説、とは呼ばないかもしれないけれど、少女が主人公の話である。

思い返せば小学1年生のころ、始めて絵本ではなく小説を読んだ、その本は「若草物語」だった(もちろん子供用)。その後大好きだったのが「小公女」(これも何度も読んだ気がする)。中学生のころは「マリア様がみてる」にどハマりし(数年前大人買いして何度も読み返してしまった)、高校生のころはあさのあつこの「ガールズブルー」が好きだったなあ。

大学生で読んで好きだったのはサリンジャーの「フラニーとズーイ」、そして最近読んだのが村田沙耶香の「マウス」、柚木麻子の「本屋さんのダイアナ」、そしてカーソン・マッカラーズ・村上春樹訳の「結婚式のメンバー」だ。

たぶん他にも忘れているのがちらほらあると思うんだけれど、少女(小学生〜20歳前後...20歳前後は少女じゃないかもしれない)が主人公の作品を思い返すのは、それだけでも楽しい。あ、太宰治の「女生徒」も忘れられない作品だ。桜庭一樹の「荒野」も。

彼女たちの、名状しがたい心の機微が丹念に書かれるのを読んでいると、ついつい物語に没頭してしまう。
といっても、必ずしも共感しているわけではない。私の少女時代はもっとシンプルで、単純だった気がするからだ。

屈託のある子供ではなかったから、むしろ、小説の主人公になりうるような、繊細で、感受性豊かで、揺れ動いて不安定な、そんな「屈託のある」少女が描かれていると、なんだか繊細な細工がほどこしてある一口サイズのお菓子を眺めているような気がして、ついつい読んでしまうのかもしれない。

過ぎ去った季節だからこそ、彼女たちの物語を、少し遠い視点からゆっくりと味わえる気がする。私はそんなかんじで楽しんでいるけれど、こういう少女を主人公にした物語が、同じ年頃の女の子の支えになるといいなあと思う。

それでは、また。



SAKI.S
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