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生活とアート、そしてアーツアンドクラフツ運動

by SAKI.S

12時前にふとんにもぐりこめた日は、良い一日だったなあという感じがする。

ここでのエッセイはいつもふとんに潜り込んで寝っ転がって書いている。今日は、スーパーで手に入れたカモミールティーが片手にあるので座りながら、そしていつもより寝るまでに時間もあるので、ちょっと穏やかな気持ちになりながら。

左手には 新・西洋美術史 というめちゃ教科書的な本がある。この間から、1900年前後のウィリアム・モリスとアーツアンドクラフツ運動が気になっているのだ。

私の今年深掘りしたいテーマが「生活とアート(や哲学や文学)はどう融合されるのか」というものなんだけれど、昨年末伊香保温泉に行ったとき、竹久夢二記念館を訪れ、そこで「生活と美術」という言葉を見つけた。夢二は生活と美術の融合を意識し、例えば便箋や封筒など普段使うものデザインをしていた。

私はそのときふと、このウィリアム・モリスに端を発するアーツアンドクラフツ運動を思い出したのだ。19世紀のイギリスは産業革命で機械生産が中心となったものの、粗悪なものが大半を占めた。それに反発し、中世の職人による手仕事を範とし、生活に美術を、と始まったのがアーツアンドクラフツ運動である。

説明書きはないからわからないけれど、もしかしたら夢二もこのヨーロッパの運動の影響を受けていたのかもしれない。

「生活とアート」というテーマは、私がふだん生活したり仕事をしたり本を読んでいるなかで生まれてきたものなので、なんとなく自分発祥というか、歴史に習う、という意識はなかったのだけれど、そうだよおそそ100年ほど前にそんな動きがあったじゃないかと思い出したときは、ほんとう意外なところで昔学んだことが今に生きるよなあとすごくワクワクした気分になった。

100年前の生活とアートが、生活にアートを取り入れよう(モノに美術的要素を)、的なものだったとすれば、現代における生活とアートとはどういうものなのだろう、と疑問が一歩進んだ気がする。

私のなかではそれは、「アートに生活的要素を」でもあり、「生活に表現を取り入れる」「生活から表現を生み出す」であり、「DIYジェネレーション」である。これだけ書くとなんのことだかさっぱりだけれど、とりあえずこれだけは書いておかないと、ぐるぐる考えたことを忘れてしまいそうなので。

表現するということは自己肯定・他者受容に結びつく。つまり多様性へと。こんなかんじで私のなかでは、生活と、アートと、多様性が結ばれつつあるのだけれど、つながっているだけでそのつながりはまだ言葉にされていなくてもやもやしている。

次は、今回の書き直しながら、現代におけるアートの現状(飽和するアート、当たり前となったデザイン)を踏まえながら、現代の生活とアートについて書きたい。

それでは、また。

*以前書いた生活とアート




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