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春だからじゃなくて、春だけど、

by SAKI.S

横断歩道の白線が、春の陽光に照らされて、私にもっと速く歩けと迫ってくる。

なまぬるく、とろっとした、3月下旬の、昼下がり。

あたたかい風に誘われて、春は気分がうきうきするはずなのに、同時に、はやくはやくと急き立てられている、自分がいる。

10度以上の寒暖差があるからだろうか。気分もそれにつられて、なんだか上がったり下がったり。

よく考えたら、春になって芽を出す植物や、冬眠から目覚める動物や、4月から始まる学校や会社や新しい生活を始める人たちや、そんな日本社会に合わせる必要は、ないのであって。

私には私の、タイミングがある。

春だからっていっても、調子ののらない、ときもある。

つい、春の陽気と、浮き足立ったこの時期のまわりにつられてしまって、なんだか逆に迷ってしまっているから、そんなときは、ちょっと立ち止まって、いつもより少し潜ってみる。

美術館へ行ったり、誰にも見せない日記をつけたり、ためていた本を読んだり、気になった映画を見に行ったり。

アウトプットに迷子になったら、それはたぶん、インプットが足りない時期だから。

それでは、また。


SAKI.S
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