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遠まわりしながら

by SAKI.S

あけましておめでとうございます。あっという間に2018年が始まり、平成は30年になり、2017年は過去となった。

去年1年は驚くほど、というか、今までの人生でいちばん早かったため、振り返る暇もなく終わったという感じだった。同時に、大学を卒業してから早1年(感覚としてはもう数年前のことのように感じるけれど)が経とうとし、学校というのは自動的に、人生に、一年一年に区切りをもたせてくれていたんだなあという感じがする。

去年までは、年の始めには、「今年はこういう年(受験、入学、就活、卒業)の年になるぞ」というのがあったんだけれども、今年からはなくなってしまった。去年の1年に、卒業とフリーランス/自営業と結婚と二人暮らしを全部いっぺんに始めてしまったからだ。変化の大きい年だったとも言える。でも同時に、住む国や場所を転々と変えてきた子供時代~10代に比べれば、なんてことない変化だったような気もする。

会社に属さず、個人で仕事をしているため、仕事がどうなるのかはあまり読めない。読めないからこそ、変化が大きいのか小さいのかもわからず、「今年はこういう年になる」というのがない。だからだろうか、新年の目標を立てるというのもなんだか実感がわかず、はや2018年も4日が過ぎようとしている。

というわけで、今年からは「1年の目標」ではなく「1年のテーマ」にしようかなあと思っている。今年のテーマは勉強だ。と言ったら夫に「いつもと一緒じゃん」と笑われたのだけれど、去年は上に書いたような新生活を始めるにあたり、生活を送るということに向きすぎたというか、地に足をつけすぎた気がする。学校を離れるとやっぱり、空いた時間に専門書を読む機会もがっくり減ってしまったので、意識して勉強しようかなあと思っている。

私の学生時代からのテーマが「アートや人文学を開いていく」であり、そして人生のテーマ的なものが「個人の尊厳と多様性を少しでも上積みしていく」ということなんだけれど、前回書いたように、最近は「生活とアート・哲学」を掛け合わせられないか、生活に根ざしたアート・哲学はどういったものなのか、というのが日々を過ごしていて生まれてきた問いなので、今年はそんなことを念頭に置きながら、遠回りしながら、もう一度哲学や芸術論の本を読んだり、アートを経験したいなあと思っている。

ちなみに、去年の目標は「競争しない、比較しない」だったんだけれど、これは年単位の目標ではなく、「自分が日々穏やかに過ごしていくためには必要不可欠なスキル」だということに気づいたので、日々実践していこうと思う。去年の実感としては、例えば就職してバリバリ働いている友人と比べても環境が違って仕方ないということ、ライターのような職業を同じにしている人も、キャリアの年数や目指しているものが違うので、これまた単純に比べられないというか比べているひまがあったら手を動かして書け、ということしか自分に言うことがなかったので、というわけで今、かたかたエッセイなんかを書いている。

1年という区切りなんて、人間がつくった恣意的な区切りでしかないのに、と頭の片隅では思いつつ、区切りがあるからこそ日々を実感し、変化を実感し、生きていけるのが人間なのかもな、なんて年明けのぼやっとした頭で、思っている。

これを読んでくれているあなたの1年が、今年も良い年でありますように。

それでは、また。


SAKI.S
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